| 2007年 くれいじーなロマンス単行本&文庫 |
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まだ見ぬ恋人
スーザン・エリザベス・フィリップス(二見ミステリーコレクション) |
SEPの、まさか、まさかのシカゴ・スターズ復活本が
今年のことのさんのナンバーワン!!
今までシリーズを読んできた読者にはたまらないエピソードや、
次回ヒーローとなる、今回初登場のディーンも秀逸、
懐かしいキャラもいっぱい絡んでの宝物のような1冊でした。
今回のヒロインのアナベルというのが、SEPお得意の思いっきり
ハグりたくなる不思議な妖精ちゃんタイプかと思いきや、
それを越える傑作さ!!
傑作なのよ、その地に足がついた不器用なところとか
人に保護心を爆裂させちゃうかわいさとか、
そのくせして母性の固まりのようなところとか全てが!
小柄なふわふわの赤毛ちゃんっていう、そのビジュアルも
またことのさん好みで、もう大変すぎました・・・偏愛もいいとこ(爆)。
己が求めている未来の奥さんがそのアナベルだと分からない、
図体はデカイがお馬鹿なのが、これまたSEPヒーローのお約束・・・と
ばかりな、ヒーローのヒースくんも久々に痛快なまでの
お馬鹿くんで爽快!(←褒めているらしい。爆)
周囲を丸ごと包んで、幸せにしてくれる。
ヒースを自然体のままで大切にしてくれ、そして笑わせてくれる。
アナベルの言動を通して、SEPはどこまでも読者に対しても
そんな風に優しく接してくれた、キュートな1冊でした。
パーフェクト。
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恋におちる確率
ジェニファー・クルージー(ライムブックス) |
クルージーというのは、とにかくキャラクター萌えさせてくれる
お話を読者に提供してくれるのだが、
今回の作品はその極めつけかもしれない。
あれだけ、カバー折り返しに登場人物が羅列されている
単発作品なのに、それがうまい具合に配置されているんですよ。 ああ、そのキャラはそうくるのか、みたいな。
で、またデキる筈の主役二人がまた・・・かわいいの。
お互いがお互いを危険だから避けよう、駄目だ、と思いつつも
心の奥底で分かっているあたりが、何ともひねった中の
ロマンス王道。「ああ、運命の人だ」って、
ここらへんが絶妙。きゅんきゅんしちゃう!
丁々発止な会話、ブラックユーモアを交えてのやりとり、
その中にちょっとした仕草がベタ甘・・・キミら、これでも
抵抗するのか?!ってカンジで、どうオチをつけるのか
本当に気になり、ページをめくる手が止まりませんでしたったら!!
ことのさんピカイチのお気に入り・キャルの甥っ子ハリーを
はじめ、傑作な脇役達とのハーモニーも絶品。
クルージーお得意の小道具使いのうまさも炸裂していて、
この上がSEPじゃなければこの本がトップだったでありましょう。
RITA賞受賞本のクオリティをそんなに信じていなかったが、
これに関しては脱帽です。ハイ(^^ゞ
とにかく、最初から最後までクスクス笑って、きゅんきゅんし、
うっとりして、萌え萌えした、最高の1冊。
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憎しみもなにもかも
リサ・クレイパス(ライムブックス) |
さて。今年の本命の1冊、ロス卿でございまーす!
んで、「ボウ・ストリートの修道士」とまで呼ばれるロスの・・・
あの一目見て恋に落ちたソフィアに対する悶え寸止め具合はもう
・・・読んでるこっちがいやんいやんっ!!と踊るね、マジ!(爆)
ソフィアも、復讐の為にロスに近寄ったという設定ですが、
何だかんだでしっかり仕事はこなし、ロス卿の面倒もせっせこみ、
くっきりはっきり性質もあって周囲を虜にするDeki女でステキ。
ロマンス読みだが、基本的に仕事を丸投げして色ボケするような
主人公には魅力を感じないのもあって、
このしっかりしたキャラクター作りは拍手喝采でした。
他の2冊があれやこれやで急ピッチなのと比べると、
本当にこの1冊は時間の流れがゆったりしているように感じた。
とにかく、お互いの懐の深さがあったからこそ、あのソフィアの弟
ニック・ジェントリーことジョン・シドニーのキャラが活きてくる。
3巻では既に捨て鉢なまでに落ち着いた感じすらしたニックが、
ここではあのとんがり具合(爆)。いやん。前からツンデレだと
思ってたが・・・そう、それがまたいやんいやんで嬉しいの(爆)。
そのとんがり具合がまたロス卿の落ち着き具合、
前作にて伴侶を得たモーガンのどっしり構えたところと比べて、
その脆さや若さを顕著に表していてうまかったわクレイパス。 |
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アリッサという名の追憶
スーザン・ブロックマン(villagebooks) |
既に前巻にて大半の重要エピソードを出しているので、この巻は
広げた風呂敷をたたむ巻、というカンジがするのも事実。
あと、今まで5冊かけてサムリスのロマンスについて
延々とエピを重ね続けたツケと歪みもここできた。
それでもやっぱり、サムリスのハッピーエンドを
拝めたカタルシスというのが余りに強烈で、
もはや反則技に近い力技でここにランクインした(爆)。
ことのさん的にはむしろ、自分自身が理解出来ない程の
ジーナへの激しい気持ち(偏愛。笑)に戸惑い、
そしてアリッサという心の安らぎ処を失くすかもしれない、
LOVEじゃないけど、限りなくそれに近い感情を彼女に持つ
マックスの揺れ動く乙女心フクザツなオッサン心(笑)を
持て余す様の方がこの巻のツボ(爆)。
あと、どんだけジュールズがご贔屓かというのも再認識ね(萌)。
とりあえず、第一シリーズ区切りにふさわしい1冊でした。
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あなたに会えたから
キャサリン・アンダーソン(二見ミステリーコレクション) |
・・・ずっとグシグシ涙ぐんでた気がする。
とにかく真摯な姿勢で失語症であるローラの抱える問題を、
日常生活に絡めて書いてゆくその様はすごかった。
さりげない言動が、彼女にもたらす様子を受け止める
アイザイアの姿もまた切ない。
彼の目を通して、彼の言葉を通して、ローラの痛みや苦しみが
読者にじわじわくるんです・・・あれはもう、胸が痛い。
無垢で愛らしい動物達がまた、その現実を浮き彫りにする
役目を少し担っていて、胸にきたんだ、これが・・・。
でも、そんな不器用な彼をまるごと優しく包み込むローラが
本当に素晴らしいヒロインでした。
自分の運命に負けず、しっかり自立しようと顔をあげて
生活している彼女を、作者が優しく、そして厳しく書いていて
グイグイ引き込まれました。
ふわふわした感じの、乙女な描写が彼女には多かったのですが、
絵本のようにその様が浮かぶんですよね。
こんなに純情でもどかしく、そして微笑ましいロマンスが
読みたかったんです~、ホント。
ローラとアイザイアと動物達との優しく愛情あふれる
やりとり、それに尽きました。こんなに読み終えるのが惜しい!!と
思った作品に早々出会える事はないです。
読んだ後も、何だか優しい気持ちになれました秀作。
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冬空に舞う堕天使と
リサ・クレイパス(ライムブックス) |
壁の花シリーズ3冊目、内気だと思われていたが、
その実、芯の強いエヴィーと、前作でやぶれかぶれの末に
リリアンを誘拐し自爆した(爆)セバスチャンとの
お話は・・・ロマンスの王道でした。放蕩者の改心もの(笑)。 新登場の脇役キャムのエロいかっちょ良さも手伝って、
ストーリーとしてはシリーズ中、一番のお気に入りとなった。
美貌の堕天使セバスくん、何だか駄々っ子でかわいいったら(^m^)
対するエヴィー、吃音もなくなり、すっかり形勢逆転していて
これが、やっぱり放蕩者矯正の正ルートというか(笑)。
セバスチャンの家庭環境や、不器用なところが少しづつ
分かるにつれ、エヴィーの元来持ってる母性とあいまって
非常に優しい雰囲気がかもし出されて好きだな。 二人になるべくしてなったというか。
親友達やマーカスからセバスチャンを守ろうとするエヴィーの
雄々しさ(?)に胸ときめいたワタクシ、、、ってどうよ!(核爆)
しかし、ここっっ!!っていうところでマーカスが登場するあたり、
クレイパス女史の彼への寵愛っぷりが伺えますな(笑)。
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純白の似合う季節に
コニー・ブロックウェイ(ライムブックス) |
もう最初のセント・パンクラス駅の場面からお気に入り決定。
だから、ことのさんは肝っ玉ヒロインに弱いんだってば。
口が達者で機転がきいて、しかもシャレが通じる茶目っ気あるなら
もうメロメロなんだってぱ。
悪人にはなりきれないお人よしさとか、情にもろかったりとか、
お色気もあったりとか、でも設定に悲喜こもごもな現実味が
あったりして地に足ついた具合も絶妙で、ああ、駄目。
こんなヒロインなら、本当にヒーローでなくてもメロメロ!(萌)
おとぎ話と言われてもいいんです。
これは本当に、大人の為の茶目っ気きいたおとぎ話。
最初から最後まで作者によって計算された劇場型ロマンス。
ブロックウェイがその筆力を惜しみなくさらけ出していて、
緩急きいていて飽きさせない。笑うところは腹を抱えるぐらいに
「観客」として読者は踊らされまくったのだ。
伝説のクロッケー場面とか(爆)。
ロマンス部分も秀逸で、ちょっとした相手の仕草や言動に、
一喜一憂する自分に気付いた時の戸惑いとか、そういう
甘酸っぱいものに、閉ざされていた心が開いて、自然と
笑みが浮かぶようになる様とかを絡めていて上手い。
ラストもそのまんまなし崩しにハッピーエンドでなく、
区切りをつけたからこそ、あの本当の意味での
おとぎ話のような「ラスト」を読者が受け入れられるのだから。
ああ、いいロマンス読ませてもらった♪本当に♪
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ミッドナイト・シリーズ
リサ・マリー・ライス(扶桑社ロマンス) |
今年の一番の賛否両論ランキングは承知(^^ゞ
正直、1冊目を読んだ時はランキングにはこのシリーズが
入るなんて、全然考えてなかった(笑)。
それが、1冊目の主役達の話を、同時進行していた2冊目を
読む事によって別の視点とキャラ解釈を与えられ、
尻上りに盛り上がるテンションと共に3冊目にきて
炸裂した、というところでしょうか・・・いいの。ことのさんの
俗に言う「一発芸」ランキングだって自覚はあるから!(爆)
エロかろうが、話がザルだろうが、妙に几帳面なまでの
「種馬くんとお姫様の一目ぼれ偏愛」という、今や絶滅への道を
歩んでいる王道ロマンスへの作者の執着が
柔道の絞め技のようにジリジリ効いてきた、というか(爆)。
・・・うふ(^^ゞ
でもね、やっぱり2冊目の「木こりさん」と、
3冊目の「コワルスキJrの反抗期(爆)」に尽きました・・・って、
結局そうなのね!そこんとこの一発芸なのねっっ!!(爆)
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恋って
ローリ・ワイルド(ライムブックス) |
今年最後にまで躍らせてもらいましたライムブックスさんには(笑)。
もう、全てにおいてこんなにツボメガヒット連発の1冊ってなかったわ!
のっけからラストまで、クスクス笑ったり、しんみりしたり、
もう幸せで幸せで読み終えたくなかった。ホント。
また、よく出来てるんだ。細かいところから、茶目っ気効いた設定、
掛け合い抜群な台詞のやりとり、そしてサイドロマンスの粋さ。
還暦越えカップルをあんなにキュートに書いてもらっちゃって、
ありがたやありがたや(^人^)
というか、ことのさん、こんなにツボにハマった台詞を
次々口にするヒーローってすんごい久し振りなの!
坊ちゃんなのに「じいちゃん」って言ってるところ、悶えたね!
こんなヒーロー、殴っていいのかハグっていいのかわからんよ!(爆) いや、バカほどカワイイってやつか?!(爆)
いいね。ストレスなく読めて、キャラ全てが愛おしい本って。
今年年末近くに飛び込んできた、拾いものな1冊でした♪
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喜びの涙をあなたと
サンドラ・ブラウン(集英社文庫) |
きっと、賛否両論あれど、これを書き上げてしまう
サンドラ・ブラウンが、最高に好きかも。 豪快に泣きましたよ、ええ、好き過ぎて泣いた。
やたらとせわしく、悪い意味で世知辛いロマンス本ばかりが
溢れる最近の中で、ここまで「余韻に浸れる本」がまだあったとは。
前作ラストを読んで、バッバ少年ことジェイクの将来を危ぶんだ
読者はことのさんだけではないと思う。
今回はあの一連の事件と共に、望まなくとも子供時代を打ち切られ、
愛情を自ら封じ込め、魂の放浪者と成らざるを得なかった彼の、
帰郷の物語とも読める作品となった。
前作で既に登場しているキャラクターの20年後の姿に、
更に新しく登場するキャラを交え、時代設定を絡めて
上手に配置しては話を進めていくその様はあっぱれ。 悪人キャラを、あそこまで緻密に書かれると話にパワーが増します。
その絶妙さ。足元を掬われるとはまさに。
あの時の赤ん坊だったリーが育った姿に、ほんのりしたものを
覚えつつ、健在なマーの素晴らしさを再認識。
本当に読んでよかった。 そして、また前作『夕暮れ~』を再読したくなった。
でも、ちょっと、前作の余韻に浸りつつ、間を空けてこれは読むべし。
でないと、ジェイクの20年間の放浪に重みを感じないから。。 |
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ハイランドの妖精に誓って
カレン・マリー・モニング(villagebooks) |
チョイ悪な父親を持つと、子供は苦労して反面教師よろしく
真面目になる・・・という、お手本のような1冊(嘘。爆)。
原書で読んだ際、脳内変換で「駄々っ子父ちゃんに
振り回される老成した苦労人の息子」(爆)というイメージが
勝手に完成していたので、邦訳で読んで、やっとサーシンの
外見が30代という事実にぶち当たった笑激の1冊でもあったり(笑)。
男前な天然ボケだけどね(爆)。
ラストに向けてあれだけ縦横無尽に駆け回ったサーシンだが、
同行しているアダムにやっぱりチョイチョイとオイシイ部分は
取られていて、父ちゃんに頭あがってねーし(^^ゞ
キャラ萌えだけで長編を読ませる力があるという意味では、
このモニングってとんでもない作家だとは思うのよね。
もっとも、己の趣味に走った頓珍漢な設定を受け入れてくれる
特殊層の読者のみに大きく扉を開いてそーだが(爆)
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わたしの黒い騎士
リン・カーランド(ラズベリーブックス) |
暴力的な父親に虐待されながら城に閉じ込められて成長した
無垢なヒロインと、卑劣な策略による戦いで視力を失った
勇猛果敢な騎士のヒロインとの王道ロマンスといえば
それまでなんだけど(いきなりかいっ。笑)。
しかし、中世の戦いに明け暮れる時代の設定でありながら、
何とゆったりとしたふんわりした時間と空気が感じられるのか。
ヒーローも、よく躓いて、よく泣いて、でもって本当にヒロインの事が
好きで口に出して彼女に心を伝えるその様は素朴ながら天晴れ。
で、変に失明が解決しました、とかいう安易なオチを選択しなかった
作者に、より一層の拍手を送りたい。
絶対に治られたら「私の涙を返せ・・・」とか真剣に憤ったろうから。
あれはあれでいいの。うん。
全てにおいて飛び道具のない素朴さで正面きっての勝負を
挑んできた1冊なので、読んでいるこっちも素直にホロッと
泣いちゃったりするんですよね。
小手先の効いたストーリーテラーの1冊もいいけど、
こんな直球勝負は初心に戻った気分にさせてくれる。
そして飾り気のない分、キャラクターの心理描写とかが
しっとり味わえて二重によろしかったです。
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灼熱の風に抱かれて
ロレッタ・チェイス(二見ミステリーコレクション) |
いやはや、笑った笑った!
この設定のとぼけ具合といい、物語のテンポの良さといい、
そして何よりもこのヒーローのルパートの前例ないまでの
キャラクターが・・・ありがとうっ!本当にありがとう!!
このルパートだけで、この本を即10回読み返してもいいぞ!!って
ぐらいことのさんのツボキャラでした(笑)。
しかも寸止め!(爆)
かつて、リージェンシーものヒーローでこんな飄々とした正義の
イケメン暴れん坊くん(しかも図体デカイお馬鹿。笑)がいたか?
いや、いねー!(笑)
こんな反則技男にはかなわないわ(^^ゞ
まぁ、単に凡人とはちと配線が違うだけなんですが(褒めている。爆)。
でも、かなり頓珍漢な状態ばかりが先に目につきがちだが、
ヒロインや周囲の人間に関するちょっとした仕草や何やがとにかく、
このルパート・・・ピュアなのである。ロバから、
それこそ迷いこんだマングース(笑)にまでピュアなのである。
不器用ではないのだ。むしろ、手際よい・・・よすぎるぐらいだ。
でもって、そっけないのだが、常に真正面を向いている。
それゆえに、皆して図体のこの大きな暴れん坊くんを
愛さずにいられなかったであろう1冊(笑)。
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